2011年11月16日 12:07 / カテゴリ:[ 日記 ]
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一週間ぶりの保健室の扉を軽く叩く。
「はい、どうぞ?」中から先生の声が聞こえて、ゆっくりと扉を開く。
いつものように机に向かっている松田先生と目が合った。
「土屋、どうした?」「…松田先生」「ん?」先生は身体ごと私に向けた。
逆援サイトに夢中だった私は扉の前から動けなくて、俯いてぎゅっ、とスカートを握る。
「土屋?」「…先生が、好き、です…っ」「え?」空気でわかる、先生が困ってるって。
だから、顔を上げられなくて。
ほら、また。
涙が溢れてくる。
「土屋…」先生は椅子から立ち上がり、私に近付いてくる。
振られるのが怖くて、何も聞きたくなくて、保健室の扉に手をかけた。
だけど、廊下から足音が聞こえて。
(どうしよう…)今ここを出たら、変に思われるかもしれない。
優良無料出会い系サイトをやってる先生に、迷惑が掛かっちゃう。
「…土屋、こい」固まってしまった私の腕を引っ張って、先生はベッドの方に連れていく。
「…せんせっ…、」シャッ、とカーテンが閉まった瞬間、ガラッと扉の開く音。
『あれ、先生居ねーじゃん!』『絆創膏だけもらって、早く戻ろうぜ』『そうだな』たったカーテン1枚の向こう側に人が居るのに。
私は松田先生に、キス、されてて。
真っ白になった頭の中で、遠ざかる足音だけを聞いていた。
「…行ったかな」唇が離されて、でも何も言えなくて。
先生の顔を見つめる。
「ごめんな、突然キスして…」「なん、で…っ?」「前に言っただろ?好きになっちゃ、いけない子…」「…は、い…」「初めて見た時から、可愛い子だなって思ってた」私をベッドに座らせて、先生は近くにあった椅子に座る。
「その子が初めて保健室にきた時な、色んなとこ怪我してた。
両膝、手、捻挫までしてた」「…せんせ…」「それから毎日、その子は保健室に来るようになって。
その子の笑顔に、俺は惹かれた」先生の手が、頬に触れる。
「だけど、先生と生徒だから…伝えられないと思ってた」「…っ、」「でも、今日その子が伝えてくれたから…俺も、ちゃんと言わなきゃだめだな」「…せん、せ…っ、」「章が、好きだよ」にっこりと、私が好きになった笑顔で先生は笑う。
「…泣き虫だな、章は…」頬に添えられた手は、優しく私の涙を拭う。
「先生、すき…っ、」「うん、俺もだよ」先生の手が後頭部に回り、ぐっと顔の距離が近くなって。
「叶ったな、俺らの恋…」そっと唇が重なった。
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